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「見えたか? 理解できたか? 判断できるか? 俺のこの能力が分かるか? 解る筈も無い。何故なら、俺の能力は“加速”だからだ」
名は無い、と五十嵐は言う。
「“加速”……面白い能力ね。自分の動きを加速させたという事かしらね。でも、そんな無茶をしてあなたは、あなたの身体は無事なの?」
「無事なものかっ!!」
会長の問いにヒミコが答える。
怒りにその身を震わせ、鋭い射抜くような視線を会長に向けて、そして叫んだ。
「よくも……よくもよくも! ふうちゃんにチカラを使わせたな! 許さなイィィ!」
叫ぶと同時に、ヒミコの身体がまるで爆発するかのように“燃え上がった”。
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