006

23/26
前へ
/300ページ
次へ
「見えたか? 理解できたか? 判断できるか? 俺のこの能力が分かるか? 解る筈も無い。何故なら、俺の能力は“加速”だからだ」 名は無い、と五十嵐は言う。 「“加速”……面白い能力ね。自分の動きを加速させたという事かしらね。でも、そんな無茶をしてあなたは、あなたの身体は無事なの?」 「無事なものかっ!!」 会長の問いにヒミコが答える。 怒りにその身を震わせ、鋭い射抜くような視線を会長に向けて、そして叫んだ。 「よくも……よくもよくも! ふうちゃんにチカラを使わせたな! 許さなイィィ!」 叫ぶと同時に、ヒミコの身体がまるで爆発するかのように“燃え上がった”。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加