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「私達も帰りましょう、ゆとり」 「えと、沙夜。神楽が気になるから少し待っていい?」 「気になる? それはどういう意味かしら? 返答次第では――」 「いやほら、相手が序列第一位だし」 「劣化版とは言え、ゆとりと同じような能力なのでしょう? なら、問題ないでしょう?」 「そう、もう終わったから心配ないよ。“ゆとり君”」 「え?」 屋上から降りて来た“神楽”はうさん臭い作り笑顔を浮かべて、終わったとそう言った。 まるで、城島先輩のような口調、物腰で――そう言った。
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