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当時の僕は能力の事をエラーと呼ばずに“業(カルマ)”と呼んだ。恥ずかしいかぎりですけど。 僕の名付けた、僕のE(エラー)。 “燃え移る責任(イグニットレスポンシビリティ)” あらゆる責任を炎として視認し、その炎を“操る”能力。 しかし、この能力は強力過ぎて、『最上 ゆとり』は使いこなす事が出来なかった。 だから、僕は“僕の理想の顕現”として“煉獄の劫火”を想像した。   『最上 ゆとり』には到底出来ない様な事を、“『最上 ゆとり』の代わりに行う”いわば“代行者”として。 彼は“煉獄の劫火”は何も恐れない。 そんな彼に、僕はあらゆる責任を押し付けた。
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