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城島先輩の所為とは言え、こうも饒舌になるとは厄介だ。 とは言え、一年前の僕は神楽が話さない事を良い事に、自分の言いたい事話したい事をのべつまくなしにつらつらと話していたように思う。 神様がどうの、宇宙人がどうのと。 それにしても、私事で申し訳ない話になるのだけど、一人称が“ぼく”の人物が増え過ぎて、区別が大変になってきてしまっている。 僕、は僕だけだけど、弟はボクだし、まあいいか。 正直な話、神楽の口調が変わった事に関しては嬉しく思っている。 あの口調は一年前の僕そのものだから、トラウマをちくちくといじられているように感じていたけど、こうして普通? に話してくれると僕も嬉しい。 もうすぐ僕の家に着くところで、神楽が切り出した。 「ゆとり君。今日は少し時間があるかい? 君の貴重な時間をぼくの為に消費してもらいたいのだけれど。もちろん、無為に君の時間を浪費するつもりはぼくには無いから、別に断ってくれても構わない」
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