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「――り君、ゆとり君」 「え、あ、どうしたの」 「いや、こちらのセリフだよ。ゆとり君、急にトリップしてしまうなんて――薬、入れ過ぎたかな?」 「薬!? 盛ったの!?」 「冗談だよ、もちろん冗談だ。ぼくも同じものを飲んでいるだろう? 心配すれな、うるりらりら」 「呂律が回ってない!? 盛ったの? 自分も飲むのに!?」 心配になってきた! なんか、身体が火照ってきた気もするしっ! 「らいりょううらよ、らいりょううぅ」 「全然大丈夫じゃないっ! いや、本当に本気で盛ったの!?」 「冗談だよ、薬なんて盛ったりしない。そういう小細工はあまり好きじゃないんだ、ぼくは。それとも何かい? 盛ってほしいのかい? ではちょっと待っていてくれ。準備するから」 「待ってー!!」
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