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翌日、僕はいつものように妹に起こされ、双子の弟妹と朝食をとり、二人を送り出して、朝食の片付けを終えた。 時刻は七時三十二分。 三十二分……。 二分もオーバーしてるっ! 僕は慌てて家を飛び出した。 「ごめんっ! 沙夜! 遅れ――あれ?」 飛び出すと同時に僕は土下座する勢いで謝る。それで、沙夜からのお仕置きが回避できるとは思っていなかったけれど。 でも、玄関の外には沙夜の姿は無かった。 昨日、早退したのは体調不良か何かだったのだろうか。
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