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とりあえず、深呼吸し心を落ち着けて、身体の筋を伸ばしてから、沙夜の家のインターホンを鳴らす。
当然のように、返事は無い。
「留守……なのかな……?」
家の中には誰かいるような気配は無い。なんて言ってみても、気配なんてわからないのだけど。
ケータイを取り出して、メールを作成する。
何度か推敲し、無難な内容のメール。
[Date]20××/7/2×
[From]ゆとり [To]はにー
[Sub]おはよ [Temp]
[Main]
どうしたの? 今日は学校いけそうにない?
ごめんね、先に行くよ。
あまり気のきいた文章では無かったけど、僕の文章力ではそれが限界だった。
今までも、何度か沙夜にメールを送った事があるけど、返信が来た事なんて一度も無かったから、返信は期待せずに僕は一人で学校へと向かった。
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