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僕が迷い込んだ部屋は教室では無く、超常現象研究会の部室。
“文化多目的室”という名前の部屋。
内装は理科室のような調理室のような保健室のような、異質な教室。
実験に使うような器具と薬物、調理に使うような道具と調味料、治療に使うような用具と薬品が同じ棚に並んでいる。凄くシュールな画だ。
机は少なく、それでいてソファーやベッドまで置いてある。
とは言え、僕は週一でお邪魔している部屋でもあるので、何と言うか見慣れてしまった。
慣れってこわい。
「今日は何の用なんだネ?」
いつもいつも、何か用がある訳でもないのに紛れ込んでしまう場所、なのに。
彼女は必ずそう訊いてくる。
んー、何の用があるのだろうか、僕は。
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