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いつものように教室に入って、まず級友達に挨拶。 「おはよう」 級友達も挨拶を返してくれたけど、いつもとはどこか違っていた。 僕の姿を確認した後、何かに驚いていたようだった。 どよめきが朝の教室に走る。 何なんだろう? まあ、いいや。 僕は自分の席に向かい、前の席に座っている級友に、改めて挨拶をする。 「おはよう、五十嵐」 そして、そのまま席に着く。 「おは……おい、宵闇はどうした?」 ああ、それか。級友達が驚いていたのは、沙夜がいないって事なのか。 「んー、分らないんだ。昨日早退した理由も訊けなかったし。メールはしてみたけど」 鞄を机に掛けながら、返事をする。 しかし、僕と沙夜が同時に登校しないだけで、こんなにも教室内が騒然としてしまうのか。 級友達は、何やら一大スクープみたいに、騒ぎ立てていた。 「最上が独りで登校した!」とか。 「一体、二人に何が!?」とか。 「宵闇さん、どうしたんだろう?」とか。 「ついに破局か!?」とか。 「宵闇は俺の嫁!」とか………。 ……おい、ちょっと待て、最後の言った奴、後で話があるからな。
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