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でも、確かにぎりぎりだったけれど、僕が彼に負けるなんて事はあり得ないという自信がある。
何故なら、僕の能力の――
「彼と相対した時、君は一人じゃなかった筈。思い出してみて、君の傍に誰が居たかを」
満月と戦った時、僕の傍に居たのは――
「……沙夜」
そう、沙夜が居た。沙夜と一緒に下校していた時に、僕は満月と出会った。
「満月くんは全力じゃなかった。“沙夜ちゃんを巻き込まないように、手加減をしていた”んだよ」
それでも、例え満月が全力だったとしても、僕の能力なら――
「確かに君の能力は凄いよ。一切の責任を負わない能力“燃え移る責任(イグニットレスポンシビリティ)”は。君はこう考えているでしょ? “僕の能力なら例え満月くんが全力でも負けなかった”って」
またしても、僕の考えを見透かされてしまう。
僕って、凄く単純なんだろうか。
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