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「“らしく”ねーな」 僕の心境を見透かしたように、竹田先輩は言う。 「いや、らしいと言えばらしいのか? リーダーらしいセリフだ、“煉獄の劫火”らしいセリフだぜ。俺の行動を不審に思ってカマをかけてみたって感じか? 不安なんだろ? 会長が自分を呼び出す理由に心当たりがねーから。嫌なんだろ? 自分の知らない処で物語が展開していくのが」 「そういう訳じゃないです」 図星、なのだろうか。不安だったのだろうか、僕は。 もしかしたら、そうなのかも知れないけれど、何だか負けた気分になるので否定しておく。 「ふふん、違ったか? ま、当たらずとも遠からずってとこだろーけどな。だけどよ、前にも言ったと思うけどよ。俺の能力“運命探知(リーディングシュタイナー)”は、文字通り“運命を見知る力”じゃねーんだぜ? あくまで、“これから起こる可能性の高い事象を予測する力”なんだ」 “確定された未来”や“既に決まっている運命”を見るわけじゃない。確かそう言っていたっけ。
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