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相変わらず視線だけで人を殺せそうな凶悪な眼つき。
それなのに、口元はさっきから緩みっぱなし。
あぁ、いらいらする。
「……で?」
「は?」
で、って何だよ。
「は? じゃないだろ?“俺の敵”。お前が俺に会いに来るなんざ、大事件じゃねぇか。そんな事が起こりうる事態、そんな大層な事態になってんだろ? なぁ、話してみろよ。聞くだけなら聞いてやんぜ?」
上からだなぁ。
上から目線過ぎて見上げているんじゃないのか。
「“闇憑き”が来た」
そう一言、僕の背後で壁にもたれながら腕組みした五十嵐が言う。
その一言に、満月は大いに笑った。
くははははは、と不愉快な高笑い上げた。
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