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「もう来たのか? 暇人の集まりだからな! あいつらは! で? 誰が来た? イテツキか? ムシツキか? それともモエツキか!?」 凍月(いてつき) 蟲月(むしつき) 燃月(もえつき) とんでもない連中もいたものだ。 もう名前だけで恐ろしい連中じゃないか。 と言うか、来ないでね! 振りじゃないよ! 絶対来ないでね!! 「いや、そいつらじゃない。疼月に咬月に針月と名乗る三人組だ」 「あ? なあんだ、あいつらかぁ」 露骨にがっかりした態度。ちょっぴり嬉しい僕。 「つーか、あんな連中くれぇならどうってことねーだろ。あーあ来たの、連中かよ」 がっかりだぁと、椅子に埋もれそうなくらい脱力する。
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