012

10/32
前へ
/300ページ
次へ
“話し合い” 確かにそれが僕の目的だった。 しかし、元々話し合うつもりなんて、僕には無い。 そもそも、話し合う余地など今回の件において存在しない。 僕は譲らないし、連中だって譲らないだろう。 だから、僕の本当の目的は――話し合いのその先にある。 話し合いで解決しないなら、戦争しか無い訳で。 その点、あの三人組は一人を除いて話し合いが通じるタイプには見えなかった。 実に好都合である。 僕も、あまり物事を深く考えるタイプではないし。 しかし、神楽が“話し合い”の通じそうにない三人組を片付けてくれたけれど、もっと厄介そうな人物が現れたものだ。 三人組とは、別の意味でだけれど。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加