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「夜空に星が瞬くように、二人の絆は離れない――喩え、二人違う道を行こうとも――二人がそれを忘れぬ限り――貴方の罪はあたしが贖う、貴方の業はあたしが背負う、貴方の咎はあたしが償う――あたしは貴方以外何も要らない、貴方の進むべき道はあたしが照らす、その道に小石が落ちていればあたしが掃う、あたしがあたしである全てを持って貴方の盾になる――それがあたしの存在理由、存在意味、存在意義――あたしの総て――貴方を愛し、貴方だけを見て、貴方を守り、貴方の為に死ぬ事を――ここに誓います」 「え、あぁ、うん」 圧倒されてしまった。 情けない事に、それしか言えなかった。 と言うか、神楽さん? 何だかとんでもない事口走っていませんか!? 「早速、“小石”を掃うね♪ ゆとりくん♪」   うわぁ……すげぇ良い笑顔……。
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