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「それとも――続けるかい? 四対二になったけれど?」
飄々とした態度を崩さずに嘘月は言う。
数の優位はこの場合、まるで問題に成らない。
疼月、咬月、針月。
この三人は神楽がたった一人でさっきぼこぼこにしたばかりだし、嘘月だって神楽はまるで歯牙にかけなかった。
それは嘘月も分かっている筈だから、ここで言っているのはそう言う事じゃない。
つまり――
「何度やってもぼくが戻しちゃうから無駄だけど、それでもやる?」
と、言っているんだと思う。
こちらとしてもそんな無駄な事はしたくないし、させたくも無い訳で。
さて、どうしたものか。
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