013

8/20
前へ
/300ページ
次へ
何と言うか、後先考えない上に人の話を全く訊いていないし自己中心的だしで、本当に迷惑甚だしい男だった。 と言うか、さっさと連れて帰ってくれ嘘月さん。 不毛、と言う言葉がお似合いの時間、ページの無駄遣いだ。 満月を連れ戻しに来た“闇憑き衆”の面々を、満月がやっつける。 本末転倒と言うか何と言うか。もう好きにしてくれ。 僕は帰る。もう用事も無いし。 「分かりました、分かりましたよ。満月さん、姫の事は貴方に任せます。貴方の無事も確認できましたし、ぼくらは早々にこの町を去る事にします」 「かははっ、どうした? “最恐”、お前はやらねぇのか?」 「ぼくらが殺り合って、誰が得するんですか?」 「かははっ、違いない」 だんっだんっ! 耳を聾する程の炸裂音が響く。耳慣れない音。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加