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「転校生が来るの」
重大発表の様だったけれど、僕にはその重大さが微塵も伝わらなかった。
「はぁ、転校生ですか」
そう、気の抜けた返事で会長に応えた。
そんな僕の態度はすでに予測済みだったらしく、会長は畳みかけるように言う。
「転校生の名前は、『枝郷 神楽(えだごうかぐら)』」
「っ!!」
もう二度と聞くはずのない名前。その名前を告げられ僕は純粋に驚いた。
同時に、嬉しく思い……恐怖した。
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