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何だかよく分らないけれど。
僕! 有名人!?
すごく嫌だ。あの頃ならともかく、僕は静かに暮したいのに。
そう大きな喜びも無いけど、大きな悲しみもない。
植物のように、静かに暮したいんだ。
それにさっきから、沙夜の殺気が半端ない。
これ以上ここに留まるのは危険すぎる。
立ち去ろうとする僕に、志高さんがすっと手を伸ばした。
「お? 志高ちゃん、アレを試すんやね」
顔色の悪い志高さんの顔がやや赤い。
試す? いったい何を?
困惑しながらも、僕はその手を握った。
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