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ぱしゃん。 そんな音を立てて、志高さんの頭が吹き飛んだ。 「ええええええっ!!?」 沙夜の投げた真っ黒い短刀が、志高さんの頭を吹き飛ばし、そのまま壁に突き刺さる。 ぐらりと、力を失い傾く志高さんの身体。僕は慌てて支えた。 「その手を離して、離れなさい。ゆとり」 壁に刺さった短刀を引き抜きながら、冷淡に言い放つ沙夜。 「酷い事するわぁ。ま、志高ちゃんを“その程度”で殺せると思うなんて、甘い甘い」 ニヤケ顔で小鹿さんは言う。 頭が吹き飛んだというのに? 志高さんの身体、首から上が無くなってしまっている。 しかし、廊下も壁も、傍にいた僕もその返り血を浴びていない。
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