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しかし、出来なかった。
小鹿さんに肩を叩かれたと思ったら、僕は天井に落下していた。
「うわっ!?」
「ちょっとそこで大人しくしといてや。ま、心配せんでも殺したりはせんよ。ちょっと説得するだけや」
「せ、説得?」
「そそ、ゆとりくんを諦めてってな」
説得? 沙夜に僕を諦めろって? そんなの、僕が嫌だ!
「おっと、暴れんといて」
小鹿さんが僕の身体に手を置くと、それだけで身体がぐんっと重くなる!?
天井に吸い寄せられたと思ったけれど、これは違う。
すごく変な感覚だけど、僕と小鹿さんだけが重力の向きが違うみたい。
これが、重力操作が小鹿さんのE(エラー)か。
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