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急に世界が反転する。
いや、ただ床に落下していくだけだったけれど。
あまりに突然だったので、受け身も何もなく床に叩きつけられた。
本日二度目だ。
「さて、邪魔者も居なくなったみたいやし、お茶でもしよか。ゆとりくん」
「小鹿ちゃん、こういう時は気を利かせるものだって、本で読んだことがあるわ」
「え~? えぇやん、仲よう三人で行こうや」
勝手だ。
でも、少なくとも“三人”では行く事は出来ない。
もし、僕がこの荒唐無稽な提案に乗って、お茶しに行くとしても。
この場から、一歩だって動けない人が居るから、三人揃ってこの場を立ち去ることは出来ない。
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