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「え? あれ?」
やっと、気が付いたみたい。
案外、鈍いのかな?
志高さんは。
「ん? どしたん? 志高ちゃん?」
「う、動けない……これが……金縛りと言うものかしら? 本で読んだのとは違うわ」
「なにゆうてんのん」
身動きが全く出来ない筈なのに、意外に冷静なのか。それとも混乱しているだけか。
志高さんは暢気そのもの。
それはそうだろう。今まで、一度だってその身の危険を感じた事が無いのだろうから。
どんなに危険な目に会おうと、その能力が、その過ちが、その身を守ってきたのだから。
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