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だから、気付かない。
だから、気付けない。
自分に何が起きているか。それが分らない。
長く伸びた、志高さんの“影”にそれは刺さっている。
真っ黒い短刀、沙夜がいつでもどこでも携帯している物騒な代物。
銘を妖刀“影縫”(ようとう かげぬい)と言う。
沙夜の能力、Eの核を成す呪具。
こんな使い方もあるんだ。以後、気を付けよう。
と言うか、“そのまま”過ぎる。ひねりなしだ。
呆れていると僕の影が、まるで水面のように波打ち、沙夜が出てきた。
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