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「ふふふ、あらあらあら、モテモテねゆとり。これからこの人達とお茶しに行くのかしら?」
「まさか、冗談でも止めてよ沙夜。帰って沙夜とプリンを食べるよ。そうでないと生きていけない自信がある」
「そう、では茶番は終わりにしましょう」
「浮気、しちゃ駄目だよ? 沙夜」
「えぇ。もちろんよ、ゆとり。私が殺したい(愛している)のは、貴方だけ」
あぁ、僕も沙夜以外に愛され(殺され)たくない。愛しているよ、沙夜。
面と向かっては、そうそう言えない言葉。
影が躍る。
黒い炎が全てを包み込んでいく。
そして、沙夜が自らの能力の名を、Eコードを口にした時、全てが終わっていた。
「……“影踏み鬼(シャドウインザダーク)”」
さて、遅くなってしまったけれど、帰ろう。
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