003

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理由、沙夜が人を殺さない理由。それは、僕にとってとても光栄で、嬉しいことではあるのだけれど。 僕しか殺したくない。 殺人衝動と恋愛感情、沙夜の中で一緒くたになってごっちゃになって。 「私は美食家(グルメ)だから。食べたくないものは殺したくないわ」 「大して、うまいこと言えてないよ」 じとりと、沙夜に睨みつけられたところで、僕らは自宅マンションの前まで辿り着いてしまった。 「では、待っているわ。ゆとり」 「うん。着替えたら、行くよ」 少し予定より遅くなってしまったけれど、一緒にプリンを食べなくては。 ひゃっほぅ。
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