003

23/25
前へ
/300ページ
次へ
朝食を終えて、僕が片付けをしている間に双子は家を出て行ってしまう。 せめて元気よく「行ってきます!」くらい言えってんだ。 片付けを終え時計を見ると、七時半を少し回ったところだった。 「あ、まずい」 まずいって言うか、やばい。 いや、やばいと言うよりヤヴァイ! 急いで家を飛び出す。 玄関から出た瞬間、真っ黒い短刀が目の前に迫ってきた。 文字通り、目の前。 正確には、眼球と言うより瞳孔の前に。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加