003

24/25
前へ
/300ページ
次へ
ぴたり、と刃が眼前で止まる。 「随分と、随分と待たせてくれるわね。ゆとり」 「お、おはよう」 「えぇ、おはよう。いい天気ね」 「そうだね。突き抜けるように晴れているね」 「今日も暑くなりそうね、ゆとり」 「そうだね。すでに汗かいちゃってるくらいだよ」 「あら、意外に汗っかきなのね? ゆとり」 「そうだね! そろそろっ! 刀をっ! 仕舞ってっ! くれないかな!?」 いつまで突き付けているつもりなのか。 もしかして、突き刺すつもりなのだろうか? 全く、沙夜は本当にお茶目だなぁ。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加