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「続編だって出る」 「なかなか死ねないんだね? 僕は。続編ねぇ、例えば『帰って来たゆとり』とか『後日談』とか? 後は『過去編』とか?」 「いや、続編は孫の話」 「孫っ!?」 息子はどうした!? そしてもはや、僕の物語じゃなくなっていた。 「息子は修行をつまなかったからな」 と、五十嵐は遠くを見つめながら言う。 おい、修行って何だよ? 「おいおい、僕は何と戦って死んだんだよ」 「その命がけで倒した強敵も、孫の代では雑魚として登場」 「非道い使い回しだっ!?」 まぁ、孫の代と言うと、二世代違うからそのくらいは戦闘力にも差が出るのか。 そんなに単純じゃないか、家電じゃないんだし。 「いや、僕は別に生涯のライバルみたいな奴いないし。そんなバトル展開を期待しないで」 それに五百頁くらいじゃ終わんないだろそれ。 なんで孫が主人公の話のほうが頁数多いんだよ。地味にショックだよ。
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