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「そう言えば、五十嵐」 「ん? どうした、ゆとり。“転校生の件”か?」 お見通しか、流石は五十嵐。 「流石、耳が早い。その転校生の話なんだけど――」 「悪いがあまり情報は無いぞ。今週中には来るって話だから今日明日中には来るだろうが、男か女かすら分らない。情報が漏れてこないし、最近この町に引っ越してきたって言う人も“居ない”」 「いない? じゃあ、転校生は町の外から通うって事か」 電車通学とかになるのだろうか、家の近くが良いとこの学校に進学した僕からしたら理解出来ない。 何が楽しくて遠くの学校に、毎日毎日通うのだろう? 気が知れないな。
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