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五十嵐が呆れながら―― 「ったく、朝弱いくせに、何で朝からテンション高ぇんだよ。意味わかんねー」 「ふっふっふ、ヒミコちゃんは起きられないだけで、テーケツアツとゆーわけではないのだよ」 分ったかね? ワトソンくん、とヒミコがドヤ顔で腕組みしている。 うわぁ、うぜぇ。 こいつ、絶対シャーロック・ホームズなんて読んだ事無いだろうに。 「――五十嵐、さっきの話だけど」 無視して、五十嵐に先程までの話題をふる。 「あぁ、とりあえずこっちから出せる情報は多くない。すまないが、さっきまでで全部だ。でも“お前の情報”はもっと正確なんだろう?」 バレてた。 あまり話したくない話なんだけどな……。
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