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そういう事じゃない。 確かに、髪も伸びている。 肩にもかからないくらいのショートヘアだったのに、セミロングというくらいには髪が伸びている。 確かに、身長も伸びただろう。目測では分からないけれど。 確かに、胸も大きくなった。 これははっきり分かる。一年前は膨らみなんて全く無かった。皆無で絶壁だった。 しかし、今は違う。今は何と言うか、たわわだ。 ぬっと、真っ黒い刃が首元に添えられた。 「っ!?」 「今、何処を見て何を考えていたのかしら?」 「ご、ごめん、なさい」 「あとでおしおきね」 おしおき!? 沙夜が怖いっ!  しかし、神楽の変化も僕を恐怖させていた。 それは、神楽の首に巻かれているもの……恐らくあれは―― “首輪”だろう。
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