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『……どうやら俺はもぅ、駄目なんだ…俺も奴等と同じように……ゴホッゴホッ!早く俺から離れた方が良い!』
奴等…?
ふっと2人の脳裏に
浮かんだのは、店長の
変貌(人喰い)と関係が
あるのではないか?
っと言うところであった。
『まさか、外で生者に食らいついている変貌した民間人達と関係があるのか?』
数分間の沈黙のあと
新田が男にそれを訊ねると
もう男は息を引き取った
後だった……。
聞くに聞ける人物を
失ってしまった二人は
翌朝、ようやくこの場を
出ることを決意する。
二人は男の亡骸を
フェンスの外へと運び
軽くビニールを被せ
店へ戻り、一夜を過ごした。
『倉田…明日は必ずココから出て、生きて帰ろう。』
『う、うん…そうだね。』
その夜は二人にとって
いつもの夜の数十倍の
長さに感じた……
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