#1.プロローグ

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『……どうやら俺はもぅ、駄目なんだ…俺も奴等と同じように……ゴホッゴホッ!早く俺から離れた方が良い!』 奴等…? ふっと2人の脳裏に 浮かんだのは、店長の 変貌(人喰い)と関係が あるのではないか? っと言うところであった。 『まさか、外で生者に食らいついている変貌した民間人達と関係があるのか?』 数分間の沈黙のあと 新田が男にそれを訊ねると もう男は息を引き取った 後だった……。 聞くに聞ける人物を 失ってしまった二人は 翌朝、ようやくこの場を 出ることを決意する。 二人は男の亡骸を フェンスの外へと運び 軽くビニールを被せ 店へ戻り、一夜を過ごした。 『倉田…明日は必ずココから出て、生きて帰ろう。』 『う、うん…そうだね。』 その夜は二人にとって いつもの夜の数十倍の 長さに感じた……
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