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それから、一時間が
丁度経過した頃のこと
倉田は、
二階から窓の外を
見つめながら、
涙を溢していた…。
一方、新田は窓に
背を向けるような形で
壁にもたれかけて
しゃがんでいる…。
『夢でも見てるのかな…』
その言葉に反応する様に
新田が立ち上がる。
『こりゃ…夢じゃねぇよ…』
拳を強く握り締め
歯をくいしばるような
険しい表情を新田は
倉田に向けた。
その言葉を最後に
それから数分間の
沈黙が始まった……
すると、
その沈黙を破るかの
ような爆発音が聞こえてくる。
「ドゴオォォォン!!」
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