#1.プロローグ

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それから、一時間が 丁度経過した頃のこと 倉田は、 二階から窓の外を 見つめながら、 涙を溢していた…。 一方、新田は窓に 背を向けるような形で 壁にもたれかけて しゃがんでいる…。 『夢でも見てるのかな…』 その言葉に反応する様に 新田が立ち上がる。 『こりゃ…夢じゃねぇよ…』 拳を強く握り締め 歯をくいしばるような 険しい表情を新田は 倉田に向けた。 その言葉を最後に それから数分間の 沈黙が始まった…… すると、 その沈黙を破るかの ような爆発音が聞こえてくる。 「ドゴオォォォン!!」
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