天才の来歴

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天才。俺は小学生の時辺りから周りからそう呼ばれる様になった。 頭は良い方。いや教師の言ったことは100%理解していたから、テストの100点は当たり前だった。最初の内は皆に持て囃された。 頭のいい奴は得てして人気者だった。加えて走るのも学年トップだったから、体育祭は俺がいるクラスは優勝する。そう噂される程だった。 中学に入るとそうは行かなかった。いつも通りテストの点は常に100点。 そんな奴と仲良くする中学生はいるだろうか? これは当然否。だが運動も出来る俺はさほど孤立するような自体には陥らなかった。 そんな中学時代を過ごした俺は、教師の勧めをことごとく蹴り。中の中の私立高校。海春高等学校に推薦入学を決めた。 理由は 地元じゃないこと。 学費免除なら一人暮らしの許可が親から下りること。 中学の教師があまり好きじゃなかったこと。 その3点だ。
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