HOS

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「三和君、これは本庁の決定でね。私にもどうしようもならんのだよ。」 「では、三和はこれより本庁へ出向き、警備部長に第1小隊の機体を上申してまいります。失礼。」 三和は小さく礼をして後ろへ下がる。しかし、課長がそれを止める。 「待ちたまえ!!私の一存で話すんだ。機密は守ってもらうよ。」 三和は足を止め、課長の言葉に耳を貸した。 「一昨日未明、陸上自衛隊第7管区所属の試作ロボットが訓練中に突如暴走、フェンスを破壊して基地外へ逃走する騒ぎがあった。部隊3小隊を一気に導入してようやくしとめたそうだ。暴走の原因は不明。調査しようにも機体はスクラップ同然、よほど慌てたらしい。」
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