方舟

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女性はコックピットのハッチを開いて外へと出る。 「神崎・音無両名!三和隊長をお迎えに上がりました。」 2人は、三和という女性が出てくると同時に即座に敬礼、アキラが自分たちの用件を伝えた。 「早かったのね、あなた達が来るとは聞いてなかったけど。」 三和はアキラ達と同じ特殊警察隊で第1小隊の隊長を任されている。 ワイヤーを使って地面に降りていく三和は2人に聞いた。 「いえ、自分たちは程なく本部に立ち寄った民間のヘリに臨場しまして、整備班の誇る高速艇が間もなくこちらに到着します。それで、できれば到着の時間まで・・・・。」 三和はアキラの言いたい事をすぐに見抜いた。 「さすがは、後藤さんの部下ね。よく嗅ぎ付けたものだわ。なんなら試乗してみてもいいわよ。雪華さんはお気に召さないみたいだけど。」
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