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「……きゃっ!」
いきなりで体勢を立て直せなかった部分もあるが、たくさんの訓練を受けているキアでも数メートル吹き飛ばされる威力。
並の人間なら防具をつけていたとしても無事ではすまなかっただろう。キアだからこそかすり傷一つですんだのだ。
これが、悪魔の威力。
「せっかく痛めつけたってのに、か弱い女なんかに治されてたまるかっての」
馬鹿にするかのような笑みを浮かべながら、キアを侮辱する。
それに耐え切れず、さっきの隊員の近くにいた別の隊員が口をはさむ。
「き、貴様・・・・・・! キアさんに向かってなんて無礼なことを! 俺達は第五部隊だが、キアさんは悪魔対策組織第一部隊副隊長なんだぞ!」
「……だから、どうした?」
悪魔が一瞬で隊員の目の前へ移動。逃げる間もなく隊員へ魔法をしかける。
魔方陣が広がり、そこから火が隊員へ向かって伸びていく。
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