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う~ん…
『あっ!』
寝てた…
隣りで寝ていた女はニヤニヤしながら俺を見た。
『おはよ、航大(こうた)くん。』
そう呼ばれて、なぜか恥ずかしくなった。
『あたしのこと、拾ってくれてありがとにゃん。』
ドキッとする。
『なんちゃって。
ゆうべは何もなかったから、安心してね。
あたし、お酒飲めないし。』
安堵する自分。
なんか、男って情けねー。
『俺さ、申し訳ないんだけどゆうべのこと何も覚えてなくて…。
きみは誰?』
『あたしはゆい。
井口ゆい。』
ゆいちゃんか。
で?昨日のいきさつは?
『航大くんに駅前で声かけられて…』
『ついてきたの?』
頷いた。
え。
俺がなんかしたらどうすんのよ?
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