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--香月誕生日当日。
両親は共働きの香月。高校を終わって暫くは帰ってこないのが常だ。
香月は必ず寄り道をせずに家に帰る。
ふたりきりになれる時間はほんの数時間。
渡すんだ--。香月への心からのプレゼントを。
俺の制服のポケットには香月へのプレゼント。
香月よりも早く香月の家まで着くように学校を出た。
サプライズだ。
香月が家に入ったのを確認する。
少し時間を置いて呼び鈴に手をかける。
--ピンポーン。
「香月、俺だ。入るぞ」
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