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「俺はどうなろうと関係ない。世の中に絶望した香月に贈る事が出来るものは…死だけだ」
香月も嗤う。
「ふっ…やれるもんならやってみなさいよっ」
香月は俺が本気じゃないと高を括っている。
だから…。
--ヒュッ!!!
左手で持ったナイフで香月の肩口を狙った。
飛ぶ鮮血。ナイフは肩口を掠めた。
「いっ…た…ぁ」
更に嗤って俺は言う。
「ただし…香月。死には痛みが伴う。死ぬ本人ではない。残された人がだ。お前を愛している人達に痛みを残す。」
香月は恐れの目線を俺に向けている。
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