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「だいたい、今日アイツが居れば5割は固かった」
アイツ、というのは俺をあだ名で呼ぶもう一人の幼なじみである。
数学が得意で頼りになる。
ちなみに、男。
「仕方ないだろう? 私達が声をかける前に友達に連行されたのだから」
「……友達ねぇ」
ハァと2人揃って溜め息を吐いた。
琴占 言海の欠陥のもう一つがこれだ。
もっとも、このことに関しては俺も全く同じ欠陥を持っていることになる。
端的に言うと俺達は2人揃って、学校と言う社会に置いて最下層と言っても過言ではない人間――いわゆる「ぼっち」と呼ばれる人種なのだ。
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