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(何なんだよこのコ…
鉄子ちゃんなんだか歴女なんだか…)
梨菜が内心で気合いを入れ直している頃、若き駅員さんこと
下津井 高松(しもつい=たかまつ)
は、懸命に授業で習った鉄道の歴史を思い起こしている。
(超特急燕って戦前の列車だよな確か。
しかし渋い趣味してるわこの子…)
高松が内心で言った通り、超特急燕とは戦前に東京~神戸間を結んでいた列車の事である。
戦局の悪化に伴い一旦は休止されたものの、戦後になってから特急つばめとして東海道本線に復活した名列車なのだ。
やがて今度は高松が、俺はプロなんだと気合いを入れつつ口を開く。
「超特急の乗り場でしたらこちらですよ。
ご案内いたします」
「!」
梨菜の顔がパッと輝く。
「ありがとうございます!
是非ともお願い致しますわ。
貴方お名前は?
是非鉄道省に御礼のお手紙を…」
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