プロローグ

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 モンスターに囲まれているも同然の都市。結界があるから問題ない、平和だ。人間の中には、ハンターを己の職業としている者達がいる。  ハンターとは、その名のとおり3つの地方に出かけて目当てのモノを狩りに行く者達のことである。  ハンターは1人で活動している者がいれば、数人のハンターが集まってパーティーとして活動している者達もいる。  さらに彼らを大きく2種類に分類すると。都市には生息していない植物や鉱物を収集したり、売買するのを専門にしている者。キラーを倒して、角や皮なんかを手に入れるのを専門にしている者とに分かれる。  危険度の1番高いこのキラーハンターは負傷者や死亡者もダントツに多く、しかし逆に若者達の人気も1番高い。  そしてハンター達が持ち帰ってきたものが市場に出回り、都市の生活の約9割はそれによってまかなわれているのが現状。  ゆえに、どんな危険を冒そうとも、ハンターの活躍は都市の人間達の生活には必要不可欠なのだ。  さて、もしもこの誰が作ったのかもわからない結界にも寿命があるのだとしたら。人間は、キラーは、一体どうするのだろうか?  寿命を待たずして、結界を壊してやろうとしている者が密かに準備を整えているとしたら?
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