時が過ぎても……

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約束の時間が来ても貴方は来ない。 実は、昔を思い出していた。 あの時も貴方は遅れてきて、私は泣いていた。 そして、今も私の瞳から涙が流れている。 涙で歪んでハッキリ見えないが、確かに貴方が私の方へ向かって歩いてくる。 貴方は私の顔を見て隣に座りボソッと…… 『また、大阪のおばちゃんになる覚悟はある?』 実の瞳から涙が……… 少ししてから… 『既に大阪のおばちゃんになっとるわ!』 実の体に貴方の温もり、強く抱きしめてくれる貴方…… クマ『わてら、織姫と彦星みたいやな…』 実 『アホか!』 微笑みながら見つめあい2人の唇が重なりあう。 クマ 『早よ、荷物纏めて帰るど…』 実 『今度は、約束事を決めないとね!』 クマ『……えっ……』 実 『ずっと一緒にいられるように……おまじない !』 ――――――完――――――
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