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ある時のある場所で
そこは草原だった。背の低い雑草が海の用に広がっている。草以外には何もなく、静かな場所。
本来なら他には何もない場所に、１つだけ異質なものがあるとすれば、１人の少年が立っていることであろう。
まだ10歳に満たないぐらいの幼い容姿。本来なら草原には無いはずの物なのに、第三者が見れば、不思議と違和感のない光景に見える。
その少年の金色の髪が風に揺れている中、少年は手を空にかざす。
それはまるで、空を掴むかのように。
それはまるで、空を突くかのように。
少年は空に何を求めるのだろうか？
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