序章

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柔らかな午後の日差しが降り注ぐ世界ウトガルズ その世界の小さな国で、体躯の良い1人の男がウトウトと眠りに落ちようとしていた。 無理もない、昨夜から続いた仕事を今し方終えたばかりなのだから。 この男、名を村雨と言うのだが少し変わった職業に就いている。 小説家兼ジゴロである。 しかし小説家の頭には売れないがつき、ジゴロは本業より儲かっている、というなんとも言い難い男であった。 .
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