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金髪野郎は「着替えてくるからリビングに入っててぇ~。あと、気をつけてね☆」と右の部屋に入っていった。
金髪に言われた通り、リビングに入ろうとドアを開けた瞬間ビュンッという速さで何かが飛んできた。
まぁ避けたが。
飛んできた物をみると、サバイバルナイフだった。
物騒だなぁオイ。
改めてリビングのドアを開けると真っ黒い髪の人がこちらをみている。
「………誰。」
大方寮長だろう。
「はじめまして。僕は転入生の有栖川柚子と申します。
カードキーを貰いに参りました。
あなたに危害を加えるつもりは無いのでとりあえず…
僕にサバイバルナイフ向けるのやめろや。糞が。」
ヤバッ。最後敬語つけわすれちった☆
………………キャラじゃねぇし面白くない。
次からは使わないでおこう。
寮長はゆっくりサバイバルナイフを降ろした。
「転入、生……。なんで、怖がらない。」
なんでって……
「怖くないから。俺の幼なじみも常にカッター所持してたし。
"柚子を殺して俺も死ねば永遠に一緒にいられるかな"とか意味分かんない事ほざきながら僕に包丁向けてきたし。(返り討ちにしたが)
ナイフが飛んでくるぐらいでビビらねぇっつーの。
しかも、寮長若干手加減して投げただろ。」
「!?……お前、俺、怖くない?」
何故か寮長が涙目で近寄ってくる。
「俺、変、気持ち悪い、みんな近寄らない。話すの、玲だけ。」
………なぜだろう。寮長に尻尾と耳が見えた。
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