対決

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 少年は足跡から、相手の人物像を描いていた。  足跡は、  蛇行し、何度も振り返り、…脇道に一度入ろうとしては、また戻る…。  明らかにパニック寸前の恐怖を感じとっていた。  少年は足跡の乾き具合がまだ湿っているのを見つけた。  …敵は近い。  勝負に出る時がきた。
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