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少年はコケや雑草に触れながら、ゆっくりと腹這いで、森の中を動きだした。
思考がよぎる。
電撃は水平に右寄りの前方から流れて飛んできた…。
相手は高所からの狙撃をしている訳ではないようだ。
…低い所から隠れて射つつもりもなかったようだ。
相手は平地に立ったまま、こちらを察知するがままに電撃を放った。
…戦いの駆け引きがなさ過ぎる。
少年に遠距離を攻撃する力があり、電撃の火線の根本にめがけて、
冷静に撃ち返してくる可能性を考えていない。
よほど大胆なのか、…焦りのままに電撃を放ったのか…どちらだろう?
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